江戸木彫刻

渡邉美憲

江戸木彫刻は、大工の技をルーツに持ち、社殿や寺院などの柱・欄間などの建築用の装飾から 祭事で使用される神輿の装飾などで技術を磨いてきました。豊かな表現力と緻密な彫り、洗練されたデザインが特徴で、世界遺産の日光東照宮陽明門は、その代表格になります。職人は、道具のノミを多彩に使い分けて、材料であるケヤキ、ヒノキ、サクラ、クスノキ、キリなどをノミの切り口によって木材本来の輝きを導きだします。そのために絵や書はもちろんのこと、茶道、華道に至るまで、幅広い知識を身につけることが求められます。江戸木彫刻は、時代のニーズによりさまざまな形に展開しています。

略歴

1947年
東京深川生まれ
1965年
東京都立工芸高等学校卒業 父 渡邉美寿雄に師事
1970年
青山学院大学卒業
2004年
江東区優秀技能賞受賞
2007年
東京都立大江戸高等学校市民講師
2009年
江東区無形文化財保持者指定
2012年
第8回東京の伝統的工芸品チャレンジ大賞 奨励賞受賞
2016年
東京都マイスターに認定
2019年
東京都伝統工芸士に認定

 

ものづくりについて

木彫に携わり50年余り。これまでに寺院の装飾や住宅の飾り物など多くの木彫刻を手掛けてきました。木を加工する仕事ならば、和・洋にこだわらず、何にでも挑戦したいと考えています。

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