江戸結桶は、木曽産の天然サワラ材を原木から桶に仕上げるまで、実に70以上の工程を全て手作業で行われる伝統工芸品です。柾目の通った端正な材は、合わせ目が初めからないような静謐な姿を印象付けます。暮らしや産業を支える生活用具として広く用いられてきた江戸結桶は、白木独特の清々しさとその機能美により、現代のライフスタイルの変化とともに近年、花器やワインクーラー、アートピースとしても注目されています。洋白銀の箍(たが)を巻いた江戸結桶の凜とした姿をご覧ください。
現在、結桶師 桶栄4代目